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〜準備保育〜

 桜の花がほころび始める頃、毎年当園では新入園児の準備保育が始まります。

準備保育の大きな目的は、「幼稚園」という新しい場所を知ってもらう

事です。

母親と一緒に登園してきた子ども達が、幼稚園という新しい場所を知り、慣れて
いく事が出来るように手伝っていきます。
入園後に使う自分の場所や自分の所持品の始末の仕方等を、教師と一緒に丁寧に、
ゆっくりと行うと、子ども達は自分のペースで新しい事を吸収していきます。

 初日は、教師が子どもと個別に関わり、靴箱の場所やロッカーの場所を紹介し、
身支度の整え方など、一つ一つをゆっくりと丁寧に行って見せ、子どもが自分で
同じように行えるよう援助していきます。

 子ども達は、教師が一つ一つの動きを丁寧に行って見せると、どのように
行っているのか、真剣な眼差しで見つめています。
子ども達が「もっときれいに、もっと上手に出来るようになりたい」と
思えるよう導いていきます。

  「見ててね」

教師は声を掛け、まずは靴の履き方を
行って見せます。

その後、教師に見守られる中、子ども
自身も行ってみます。

「紐はこうして、鞄の中にしまうの。」

教えてもらった通りに行おうとします。

幼稚園に来たら活動しやすいよう、
毎朝スモックを着ます。袖に腕を入れ、
手繰って手を出そうとしています。

「そう!まず手を入れるのでしたね。」

「こうして着るのね。」

翌日は子ども二人に対し教師が一人で関わっていきます。前日行ったことを、教師と
一緒に思い出しながら行い、覚えていたことに自信を持ち、笑顔で積極的に身支度を
整えようとします。

「次はこれをやってみたい!」

目を輝かせてお仕事を選ぶと、
黙々と活動に取り組みます。

 その後「お仕事」と呼ぶモンテッソーリ活動を行う時間になると、
「これやってみたい!」と目を輝かせて活動を選び、熱心に取り組んでいきます。
帰る支度をする時間になったことを告げると、「明日また出来る?」という声も
聞こえてきました。

 その後、日を追う毎に少しずつクラスの友だちが増えていき、子ども達からも「今日は
たくさんのお友だちがいるね」と嬉しそうな声が聞こえてくるようになります。
その過程の中で、初日は常に子どもの側にいた母親もクラスの外で待つようになります。
母親と一緒に新しい場所に入り、その場所に親しみを感じてから母親と離れる事、また
少しずつクラスの人数が増えていくことは、子どもに大きな不安を感じさせる事なく、
新生活への第一歩を踏み出し易くしてくれます。
このような準備保育期間を経て、入園式当日を迎えています。

平成26年6月17日