〜テーブルマナー〜


2月に年長児がテーブルマナーを幼稚園にて行いました。
その日は、クラスやロビーをいつもの保育室とは違った雰囲気にし、素敵なレストランに
模様替えをして園児を迎えました。子ども達だけで準備し、子ども達だけでサービスをし、
子ども達だけで食事をいただきました。

当園で行うモンテッソーリ教育には様々な領域があり、その中の日常生活の練習という
分野では、自分自身の意思で体を動かし、洗練された動きを獲得していくことを
目標としています。物を運んだり、水を注いだりといったことを一つ一つ練習し、
徐々に複合的な活動へと移行し、自ら過ごしやすいようクラス環境を整えたり、
友だちのために何かをしようとする活動を行えるようになっていきます。
そして、自分自身のことも環境も整えられるようになり、
友だちとの間には挨拶を始めとした声の掛け方等、社会的なマナーも身に付けていきます。

これらのことを日々の保育の中で繰り返し練習してきた年長児が、卒園前の集大成として、
自分自身の力を十分に発揮することのできる行事となりました。
一人一人の子ども達がそれぞれに心構えを持って、大切な友だちのために準備を進めました。
丁寧にテーブルクロスを掛け、気持ち良く食事ができるように花を飾り、
カトラリーをきれいに並べていきます。
これまでお仕事の道具を毎日毎日繰り返し運んできたので、食事をトレーに乗せて運ぶ姿も
堂々としています。コップの中の水が少なくなれば、自ら気づき、注ぎ足し、
友だちに奉仕できることに喜びを感じる姿が見られました。
これまでの幼稚園生活で培ってきたものを存分に表現し、充実したひとときを
過ごすことができました。


(子ども達のつぶやき)
活動中、子ども達からはこのような声が上がっていました。

☆メインディッシュのハンバーグを食べながら、
「おいしーい!お昼からこんなに美味しいものを食べられるなんて幸せ!!」
「二人も私の為にサービスしてくれる人がいて、嬉しい!」
「天国にいるみたいだね」
満面の笑みで、友だちと声を弾ませ、頷き合っていました。

☆食事を進める友だちの後ろで待機していたサービス係の子ども達は、自分が担当していた
友だちが食べ終わったことに気が付きました。
「食べ終わったみたい。もう下げてもいいかしら」
友だちと相談しています。
相手を思いやり、タイミングを計ろうとしている姿が見られました。

☆デザートと共に出された紅茶には可愛らしい花の装飾がされた角砂糖が
添えられていました。
紅茶に入れ、混ぜながら、
「私のまだ花があるよ!これ、溶けないの?」
驚きと、感動の混ざった声が聞こえてきました。

☆行事終了後、友だちとの会話の中で、
「家でもこんな風にサービスをしてあげたい」
「私も」
自分が嬉しかったことは大切な方にも体験してもらいたいという優しさと
思いやりの心が溢れていました。


<保育室がレストラン>


テーブルクロスを丁寧に掛けていきます。


お客様もわくわくした様子で着席しました。


サービスをする子どもが給仕をする姿は、
本物のレストランを思い起こします。


<セッティング>


教師に教えてもらったセッティングの
方法を思い出しながら、行います。


「お客様のものだから」そっと扱います。


カトラリーをきれいに、お客様が使い
やすいよう考えながら置いていきます。


自分たちの為の環境が整っていくのを、
お客様も興味津々の眼差しで見守って
います。


<スープのサービス>


スープの入ったカップは、
こぼさないように、特に慎重に運びます。


「どうぞ」「ありがとうございます」
 そんなやり取りも自然と身に付いて
 いました。


<メインのサービス>


友だちを信頼し、協力し合う姿も堂々と
しています。


「美味しそう!」お客様の目も輝きます。


<メイン>
 フォークとナイフの使い方を教師から教わり、一口ずつ口に運びます。
「おいしい!」
「人参苦手だったけれど、これなら美味しく食べられる!」
 笑顔でいっぱいになりました。
            


「どんな味なのかしら。楽しみだわ!」


「これくらいの大きさに切ってみましょう。
 一口で入るかしら」


「少しずついただくの。
 だってとっても美味しいから。」


「とーっても美味しいの」


「ん〜 幸せ!」


「美味しくって、
 楽しくなってきちゃった」


<デザート>


お客様と会話をしながら給仕をする姿は
本物のレストランにいるかのようです。


美味しそうなデザートと可愛らしい
角砂糖に目が釘付けになって
いました。


「まずは角砂糖を入れてみましょう」
 そっと静かに砂糖を入れると、
 バラの花の砂糖が浮かび上がりました。